OAKLEYのサングラスを手に取ると、鼻あてやテンプルの内側に、柔らかいラバー状のパーツが付いているモデルがあります
これが、OAKLEY独自の「Unobtainium(アンオブタニウム)」です
派手なレンズやフレームほど目立つ存在ではありませんが、顔に直接触れ、サングラスの安定感を支える大切なパーツのひとつです
また、スポーツ用のモデルや、ライフスタイルスポーツの搭載モデルを選ぶときにも、意識しておきたい重要なパーツです
この記事では、ORLの実物写真と公式情報をもとに、Unobtainiumの役割、モデルごとの違い、ズレが気になるときの確認点、劣化時の対応や交換方法まで詳しく解説します
まず結論|Unobtainiumは「顔との接点」を支える素材
Unobtainiumは、雨や汗などの水分がサングラスに付いても、滑る事を防ぐ為に、グリップ力が高まるよう設計されたOAKLEY独自のラバー素材です
主にノーズパッドとイヤーソックに使われ、サングラスのズレを抑える役割を担います
購入前に押さえたいのは次の3点です
- 同じOAKLEYのサングラスでも、Unobtainiumの装備と配置は異なる
- 搭載モデルでも、サイズや顔との相性によってフィット感は変わる
- 交換できるかどうかと、対応部品はモデルごとに確認する
スポーツ用途では、フレームの軽さやレンズの見え方に加えて、鼻と耳のどこで支える構造なのかまで見ると、自分に合うモデルを選びやすくなります。
Unobtainiumとは?O-Matterとの違いも解説
Unobtainiumは、肌や頭部に触れる部分でグリップ力を担うラバー素材です
OAKLEY公式は、汗や雨などの水分でグリップ力が高まり、フレームの滑りを抑えるよう設計していると説明しています。
ここで混同しやすいのがフレーム素材のO-Matterです
| 主な役割 | 確認する箇所 | |
| O-Matter | フレームの骨格を作る | フロントフレーム、テンプルなど |
| Unobtainium | 肌や頭部との接点で、グリップ力を助けズレを防止する | ノーズパッド、イヤーソックなど |
| Three Point Fit | 鼻と両耳付近の頭部の3点で支えるフィット設計 | サングラスと顔・頭部の接触位置 |
素材と設計がそれぞれ役割を持ち、組み合わされて掛け心地を作っています
フレーム素材については、「OAKLEYのフレーム素材を徹底比較」で詳しく解説しています
雨や汗などの水分でグリップ力が増すとは?
運動中は、汗と体の動きが同時に起こります
汗のせいで、鼻からサングラスが下がるたびに掛け直していると、視線や動作、集中力が途切れてしまいますよね
Unobtainiumはそんな場面で保持を助けるための素材です
ただし、公式が説明しているのは素材の設計上の特徴
実際にどれくらいズレを抑えられるかは、接触位置、フレーム幅、パッドの形、使用者の顔型にも左右されます
「搭載されているから絶対にズレない」と考えるより、動いたときにも鼻とテンプルが適切に接触しているかを確認する事が大切です
ORLでは、公式が公表している機能と、実際に確認できる装着状態を軸にレビューします
ノーズパッドとイヤーソックの役割
ノーズパッド|鼻の位置でフレームを支える
ノーズパッドは、鼻に接触してサングラスを支えるパーツです
モデルによって、左右に分かれた形、鼻の両側をつなぐ形、接触面の広い形などいろいろあります
同じUnobtainiumでも、形状が違えば鼻への当たり方も変わります
見るべきポイントは、パッドの大きさだけではありません
- 鼻に左右均等に当たっているか
- フレームが低い位置に落ちていないか
- レンズやフレームが頬・まつ毛に触れないか
- 一点だけに圧力が集中していないか
モデルによっては対応する別サイズのパッドを選べますが、すべてのモデルでサイズの変更ができるわけではありません
大きいパッドに交換すれば「必ず解決する」というものでもないため、フィット感や着用イメージは確認するようにしましょう。

イヤーソック|テンプルの接触部分で保持を助ける
イヤーソックは、テンプルに付くラバー状のパーツです。
耳の周辺や側頭部との接触を通じて、サングラスの保持を助けます
長く覆う形もあれば、内側の一部に配置する形もあり、単純に「ラバーが長いほうが性能も良い」とは言えません
重要なのは、自分がサングラスを掛けたときに、パーツがどこへ当たるかです
帽子やヘルメットと一緒に使うのであれば、その組み合わせで圧迫や干渉がないかも確認したいところです。

モデル比較|Unobtainium採用でも装着個所は同じではない
ORLに個別レビューのある3つのモデルで比較します。
| モデル | 装着個所 | 選ぶときのポイント |
| Half jacket 2.0 XL | ノーズパッド+イヤーソック | サイズと鼻・テンプルの接触位置 |
| Actuator SQ | ノーズパッド+イヤーソック | サイズ感と鼻の位置、テンプルの位置と角度調整 |
| Frogskins Hybrid | ノーズパッド | 鼻あて部の接触ポイント、テンプルの締め付け |
Unobtainiumの装着個所は各モデルによって違います
利用シーンを想定したモデルを選ぶ事で、サングラス使用時のフィット感も変わってきます。
シーン別、Unobtainiumの重視ポイント
・ランニングや野球など、動きと汗が多い人
鼻と耳のグリップ構成を比較する必要があります
試着時は軽く下を向く、顔を左右に動かすなど、可能な範囲で装着位置が変わらないか確認してみてください
静止した状態での掛け心地と、動いたときの安定感の両方を見るのがポイントです
・ゴルフで長時間掛ける人
ゴルフでは、安定感に加えて、鼻・こめかみへの圧迫、キャップとの干渉も重要です
保持力を求めてきついサイズを選ぶと、長時間では負担になる場合があります
下を向いたときの安定感と、掛け続けたときの快適さを合わせて確認しましょう
・普段使いと運動を兼用したい人
ライフスタイル寄りのモデルでも、ノーズパッドとテンプル内側を確認してみてください
Actuatorのような構成は、兼用モデルを比較する際の参考になります
服装に馴染むデザインと、必要なグリップ構造を両立できるかが選び方のポイントです。

・街中で短時間だけ使う人
Unobtainiumの有無だけで候補を絞る必要はありません
顔に合うサイズ、デザイン、レンズを優先し、安定感を確認する選び方もできます。
サングラスがズレるときは、ここを確認
Unobtainium搭載モデルでもサングラスがズレる場合には、サングラス全体を確認しましょう。
| 状況 | 確認すること | 対応方法 |
| 下を向くとフレームが下がる | フレーム幅、ノーズパッドの状態 | ノーズパッドの変更・フィット感の調整 |
| 鼻は掛かるが、こめかみが痛い | フレーム幅とテンプルの圧迫 | サイズやモデルを再検討 |
| ズレる頻度が多くなった | ノーズパッドの装着感の確認、汚れ・変形がないか | パーツ清掃後も変わらないようであれば交換可否を確認 |
| レンズが頬に触れる | フレームの高さとカーブ | レンズの形状、全体のフィット感を確認 |
パーツを交換して改善する場合もあれば、フレームのサイズや形状が合っていない場合もあります
グリップの状態と、サングラス全体のフィット感を合わせて確認することが大切です。

Unobtainiumは劣化する?交換を考える目安
肌に触れ、着脱を繰り返すパーツなので、使用中は状態を確認しておきたい部分です
交換や点検を考える目安は、次のような変化です
- 裂けや欠けがある
- パーツが緩み、正しく固定できない
- 左右で形が大きく変わっている
- 清掃後もベタつきや装着感の変化が続く
ベタつきがある場合は、付着した皮脂や汚れの可能性もあります。
まず製品の案内に沿って清掃し、その後の状態を確認してください
交換時期は一律の年数で決めるより、破損の有無・固定状態・掛け心地の変化を基準にするほうが実用的です
清掃しても改善しない場合は、交換用スペアパーツの有無を確認しましょう。
ノーズパッド・イヤーソックは交換できるのか
一部のモデルでは、対応する交換アクセサリーが用意されています
スペアパーツの購入前に確認したいのは次の4点です。
- フレーム内側の型番とモデル名
- 購入する部品の対応モデル・フィット仕様
- スペアパーツキットに含まれるもの
- 自分で交換できる部品か?
例えば、公式の「Flak 2.0 Sock Kit」は、左右のテンプル用スリーブとして説明されています
商品名に「キット」とあっても、ノーズパッドまで付いているとは限りません
似た名前のモデルでも互換性は別問題です。「Flak用」「Radar用」だけで判断せず、正確なモデルと適合表示を照合してください・
- 適合する部品と、モデル別の交換説明を確認する
- 作業前の装着状態を撮影し、パーツの向きと左右を記録しておく
- 指定された手順で対象パーツを取り外す
- 新しいパーツを正しい向きで固定する
- 浮き・ねじれ・緩みがないか確認する
- 着用して左右の高さと接触位置を確認する
ツメへ固定するノーズパッドと、テンプルに沿って装着するスリーブでは構造が異なります
固いときに力任せに引っ張らず、手順が分からない場合は購入店に相談してください
OAKLEY公式のお手入れ案内にも、指定された交換アクセサリー以外のパーツの取り外し・交換を行うと、保証に影響する旨が記載されていますので注意してください。
Unobtainiumのノーズパッドとイヤーソックの交換方法
ここからは実際にノーズパッドとイヤーソックを交換する際の手順をご紹介します。
サングラスのモデルによって、少し変わる場合もありますが基本的な交換方法は同じです
今回は交換方法が分かりやすいように、フレーム本体からレンズを外してあります。

- ① ノーズパッドが装着されている状態、左右の鼻あて部分のアンオブタニウムを↓↑の方向に片側ずつ引きながらラバー素材を外します。
- ② ノーズパッドが外れた状態です、赤○で囲んだ部分がツメになっていてラバー素材を固定しているパーツです。
- ③ ノーズパッド本体の拡大写真です、取り付ける際には赤○で囲んだ□の中の上下にツメを収める空洞があるので、片方ずつツメを差し込んで固定します。
また、モデルによってはツメの形状が違います
ノーズパッドを固定するツメ自体がなく、突起部にノーズパッドを差し込んで固定するタイプもありますよ。

次にイヤーソックの交換方法がこちらです
モデルによっては固く装着されていることもあるので、抜き差しを行う際には下記のポイントを参考にしてください。

- ① テンプルからイヤーソックを引き抜きます。(写真はイヤーソックを抜いた状態)
- ② イヤーソックを差し込みます。(向きがありますので差し込む前に合わせます)
- ③ イヤーソックを装着した状態。
イヤーソックを抜き差しする際には、薄めた中性洗剤等をテンプルのソック取付部に塗布して行うと簡単に交換できますよ。
まとめ|小さなパーツから、モデルの性格が見えてくる
Unobtainiumは、目立たない場所でOAKLEYの装着感を支える素材です
新しく選ぶなら、鼻と耳のどこに配置されているかを見てみてください
普段使いに見えるモデルにも、スポーツを意識したフィット構造があったり、同じスポーツモデルのサングラスでも、Unobtainiumによる支え方が違ったりする事もあります
レンズの見え方、フレームの軽さ、顔との接点。
この3つを合わせて見ると、自分に合うOAKLEYが選びやすくなります。
OAKLEYのサングラスを選ぶ際には、アンオブタニウムも意識して見てみると、利用シーンに合ったフィット感のモデルを探す事ができると思います
ORLでは、モデルごとの実物写真やサイズ、フィット感やサングラスの構造も紹介しています。
気になったモデルは、ぜひ個別レビューもあわせてご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
外で使った使用後のサングラスは、思いのほか汚れている事があります
下記の記事では、大切なサングラスのお手入れ方法について解説しています
ぜひ、併せてお読みください!
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。







